SCHOOL HISTORY
制服といえば詰襟、セーラー服だった時代、大半の生徒はごく普通に制服を着用していた。
セーラー服が代表的で、特に1950年代から70年代にはセーラー襟がトレンド。セーラー襟は大きめで、前面にリボンやネクタイを結ぶスタイルが一般的だった。
社会への反発と虚無的な生き方のはざまで登場した『ツッパリスタイル』は、基本は極端に長いか短いなどプロポーションバランスを変えることだが、裏地やボタン、細部に至るまで、制服の範疇を踏襲しながら、悪なイメージに改造された。
平成時代に入ると、女子高生の制服はより多様化し、ファッション性が重視されるようになった。
セーラー服の他に、ブレザー型の制服が増加。ブレザー型はスカートとセットで、ネクタイやリボンのデザインも多様化した。カーディガンやベストを合わせるスタイルも見られた。
平成時代の不良は、ルーズソックスやストリートファッションが特徴的。男子は、ブレザーやパーカーにジーンズ、女子はルーズソックスとミニスカートの組み合わせが流行した。また、パンクやヒップホップなどの影響も見られた。
令和時代に入ると、制服はさらに自由で個性的なスタイルに進化している。
SDGsの浸透もあり、多様性に配慮した、性差を感じさせない制服の考え方「ジェンダーレス制服」の採用校が増加。「生徒の個性や意思を尊重した取り組み」と評価されている。
令和の不良文化は、従来の「不良」像から脱却し、より個性的でカジュアルなスタイルが増えている。SNSやインターネットの影響で、特定の「不良」ファッションよりも、ストリートファッションやスポーツウェアを取り入れたスタイルが多く見られる。
学生一人一人の好みに応じた制服を着れるようになるかもしれない。AIを使って、個別のサイズやデザイン、機能を選べるようになるかもしない。
またメタバースが発展し、そもそも制服というのを超えて自分の好きな姿、好きな服装で通えるようになっているかもしれない。
未来の不良は、ネット上での活動が中心になるかもしれない。SNSやオンラインゲーム、メタバース内での行動が「不良」と見なされることが多くなり、リアルな社会よりもデジタル空間での影響力が強まる可能性がある。例えば、オンラインでのハラスメントや違法行為、虚偽情報の拡散などが、新しい形の「不良行動」となるのかも。